2013 年間ベストアルバム 20+10 その2


引き続き年間ベストです。2013年にリリースされたアルバムから20枚ほど選びました。一年てあっという間ですね。それではどうぞお付き合いください。




20. Madteo - Noi No
はい。これ2012年リリースです…。一応今年通して聞いていたし、買ったの去年のベスト発表後ですしおすし。ドロドロのハウス…かな…。




19. The Haxan Cloak - Excavation
ウィッチハウスの渦中にいる Tri Angle からのリリース?!という驚きがありましたが、安定の暗黒アンビエント。Forest Swords のアルバムと共に、レーベルの未来を掘削したんじゃないでしょうか。




18. Ryo Murakami - Depth of Decay
自身のレーベルからの1stアルバム。インダストリアルという流れが確実に来ているんだな、ということを感じた一枚。曲名が無いという素っ気なさもあってか、冷ややかな緊張感があります。




17. GRAPEVINE - 愚かな者の語ること
2年ぶり、12枚目のオリジナルアルバム。セルフプロデュースだからか、それとも皆そこそこおっさんになったからか肩の力が抜けていて楽しそう。




16. Laurel Halo - Chance Of Rain
あれ?こんながっつりとテクノ作る人でしたっけ?と思いきやメロウなトラックがあったり、ベースミュージックだったり。なんかよく分かんないけど凄い。




15. Rondenion - Luster Grand Hotel
Rondenion こと Hirofumi Goto の1stアルバム。日本人とは思えない漆黒のビートダウン!とはよく目にしたキャッチコピーでしたが、もう驚くしかないセンスとグルーヴ感。




14. Prurient - Through The Window
相変わらず忙しなく活動しているドミニクさん。とても重量感のある3曲。




13. Congo Natty - Jungle Revolution
ヤーマン!バビロン!突然のジャングル革命!Adrian Sherwood を迎えベース感大増量!今は全く聞いてないけど今年の夏にフル回転!




12. Felix K - Flowers Of Destruction
この陰鬱でダビーなドラムンベースは何?嵐の前の静けさ?何かが起こる前兆?インダストリアルの波はドラムンベースからもやってきました。




11. Donato Dozzy - Plays Bee Mask
何だか得体のしれないアートワークを引っ下げて、今年もやってきたイタリア人。人様からお借りした一つの素材をあの手この手で調理して、一枚の極上アンビエントアルバムに仕上げてしまいました。




10. Logos - Cold Mission
アートワークのクールな印象とは裏腹のぶつ切りグライムぶりがハチャメチャで面白いです。ロンドンのプロデューサーによる1stアルバム。




9. The Mistys - Redemption Forest
変貌を遂げた The Boats のメンバーによる別ユニットの1stアルバム。ノイズだらけの歪みまくったビートとリズムの中を、Bjork みたいなヴォーカルが軽やかに飛びまわってます。もっと売れていいと思う。




8. KMFH - The Boat Party
名実ともにすっかり寂れてしまった街、デトロイト。しかし、この実験精神を持った若き才能 Kyle Hall の1stアルバムは素晴らしい。荒々しくも躍動感溢れています。




7. Petre Inspirescu ‎- Gradina Onirica
ミックスの方でも紹介したルーマニアンミニマルの中心人物 Petre Inspirescu の2ndアルバム。数年前に流行した、南米系のフォルクローレミニマルとの差はこのエレガントさだろうか。




6. Rashad Becker - Traditional Music Of Notional Species Vol.I
電子音を操る男。数多のアーティストの作品に携わってきた Dubplates & Mastering のマスタリングエンジニア Rashad Becker による1stアルバム。気色悪いけど癖になります。




5. Kerridge - A Fallen Empire
突如現れたインダストリアルテクノ期待の星。ゴリゴリのハンマービートが全てを破壊。




4. Ricardo Donoso - As Iron Sharpens Iron, One Verse Sharpens Another
ブラジリアのニーマイヤー建築のサウンドトラックでしょうか?シンプルなシンセの音色でスペーシーなテクノ。本当は別々にリリースされたEPなんですが、レーベルがまとめてデジタルで販売してたので特別に。




3. Dadub - You Are Eternity
上半期1位のイタリアンデュオ Dadub の1stアルバム。Rashad Becker 同様にマスタリングエンジニアとして活躍。ディープで厚みのあるトラックが素晴らしい。




2. The Stranger - Watching Dead Empires In Decay
多くの名義を使い分ける James Leyland Kirby によるプロジェクト。ただのアンビエント/ドローンと侮るなかれ。幾重にも重なった音の階層に迷い込んでしまいそう。




1. Afrikan Sciences - Theta Wave Brain Sync
これは何ですかね?アフロビートを軸に、サイケデリックなジャズやハウスがドロドロに溶け合ったエクスペリメンタルサウンド。そこかしこから色んな音が聞こえてきます。




◆おわりに
あれ、なんか1stアルバムが多いな。とりあえずこんな感じです。ジャンル関係なく皆言ってますけど、今年は粒揃いでした。選ぶの大変!
来年こそもう少し明るくハッピーなやつを聞きたい!と言いたいところですが、Logos だったり Fis とか Akkord(ちょっと違うか)とか Demdike Stare なんかのグシャっとしたアブストラクトなベース/ジャングル系の今後が気になります。今年も良い音楽をたくさん聴けました。ありがとうございました。

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